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2014/11/8(sat)

 

7:00

起床。

それぞれ軽く朝の瞑想。呼吸法とアーサナなどのプラクティス。

アーサナはベッドの隙間で。狭いところでももう慣れたものです。

 

バイキングの朝ごはん。お昼は食べている時間がなさそうなので朝しっかり目に食べておきます。

10:00

釜石市小川のNPO法人「かだっぺし」さんにて、第一回目のクラス。

 

「かだっぺし」は社会の中でうまく自分を表現できず生きづらさを抱える人々を応援する活動をなさっているNPO法人です。「かだっぺし(=話そうよ)」という名前ですが、目指すのは必ずしも「言葉」でのコミュニケーションではありません。言葉に変換されない「思い」を感じ、受け取り、交換する。それによって温かさや安心、勇気を育てる。行動が生まれる。そんな方向を目指しておられます。

 

私たちのヨーガも、何かをすることで自分の心身に起こる変化を「感じる」、そしてそれをしっかり「味わい」、自分の中に「根付かせていく」、というプロセスを基本として大切にします。かだっぺしさんの考えは私たちに強く共感できるもので、代表の鈴木さんのご縁を得て、ここでやらせていただくことにとても意義を感じます。

 

きょう集まっていただいたのは近隣の方々と、かだっぺしに通うみなさん。ユキコが医療ボランティアで来た時からお世話になっているN先生もお忙しい中来てくださいました。若い男性から高齢の女性まで、総勢8人のご参加で、まずユキコのヨーガからスタート。

もうほぼ冬に突入していますから、固くなりやすい体をしっかりほぐしていきます。そしてベーシックな、効果の高いアーサナ(ポーズ)をひとつひとつ、じっくりと。自分の身体と対話しながら、筋肉・関節・内臓・血流・意識の変化をよ~く観察します。大事なポイントをみなさんよく理解してくださっている感じで、ほとんどサポートも必要なし。すばらしい!

呼吸法や、インナーマッスルを使った氣のコントロール方法まで、少し難しかったかもしれませんが、よく見、聞いて、しっかりついて来てくださいました。

 

後半はマリコのマッサージレッスン。ラップの芯を使ったお手軽セルフマッサージのあと、ペアを組んでいただいて、脚のリンパマッサージを行いました。男性にはオイルを用いたマッサージはおそらくあまりなじみがなく、他人に触れる・触れられることにも抵抗があるかもしれません。でも人間の手の温かさ、タッチのもたらすパワーをなにかしら感じていただけたんじゃないかと思います。

 

このクラスは、ヨーガもマッサージもいろいろ改善して発展させていきたいと夢が膨らみます。参加していただいた方、かだっぺしスタッフのみなさん、ありがとうございました。

 

追伸:

しかし、やっぱりみなさん寒さに強い!

屋内とはいえ私たちからしたらもう「冬」の気温なのに、え?ふすま、閉めないの?

暖房、つけないの?(@ @)

そこはちょっと、びっくりでした。はい。^-^;

 

NPO法人 三陸応援団「かだっぺし」 ホームページ Facebook

 DIARY~活動記録   

かだっぺし1411

14:00

急いでお昼をすませ、かだっぺしの鈴木さんとスタッフのTくんにマット運搬を手伝っていただき鵜住居(うのすまい)地区の仮設団地サポートセンターでのクラスへ。

 

ここは被害の大きかった区域で、仮設住宅は川を遡った奥まった場所に作られています。被災者数が多いため仮設団地の規模も大きく、集会所も大きな建物です。常駐のスタッフさんがクラスの告知、参加者送迎など手厚いサポートをしてくださり、とてもありがたいです。

ここでの開催は2回目。前回は会場の様子も参加してくださる人数もわからずバタバタしてしまいましたが、今回はココフルさんからお借りしたマットを床に敷き詰めて準備万端。

今回マッサージのみ受けたいと希望される方が多かったので、ヨーガのレッスンとマッサージセッションに分かれて同時進行しました。

 

ヨーガのレッスンは、参加者のみなさんの様子を見つつ、臨機応変に進めますが、基本は同じ。まず動ける体にするための準備としてのほぐし。楽に深い呼吸をするための動き。体軸と深層の筋肉をしっかり安定させるための動き。どんな動きの時も、今体の中で何が起こっているかを注意深く観察します。

このポーズを何秒、とか、ここまで体を伸ばして、とか、この形が「正しい」、などと言うことはありません。一人一人身体は違うし、その人の今の身体にとってどんな角度が最適かはその人自身が見つけていくものだからです。

ご参加のみなさんは年配の方中心でしたが、熱心に取り組んでくださり、楽しそうによく動いてくださいました。

 

マリコのマッサージの方は、お一人15分くらいの時間で、ご希望の方に順番に触れさせていただきました。長引く仮設暮らしでみなさん身体によどみやストレスを溜めてしまってはります。肩、背中、腰、脚、つらいところをお聞きして、むくみのある方にはオイルも使って施術。時間が限られ、十分にできないことが残念でしたが、それでも「楽になった」と言っていただけてうれしかったです。

 

その中でも、特に忘れられないのが、何か月も引きこもり状態だった高齢の女性。ご近所との交流もなく、サポートセンターのスタッフさんたちがどんなに促しても外へ出ることがなかった方が、マッサージに来てくださった。でもむくみで膨れ上がった脚や曲がってしまった背中はどうしようもなく、ただひたすら脚をさすり、小さな体を包み、言葉をかけるだけしかできません。効果があったかどうか、正直わかりませんでした。それでも施術の間「温かい手ね」「ああ気持ちがいい」「遠いところから、ありがとうねえ」とずっと言い続けてくださったんです。後でスタッフの方にも「外に出てもらうことができたのは大収穫。これが引きこもり生活を変えるきっかけになれば。」と言っていただけました。それだけで、ここへ来た甲斐がありました。

 

そんなことで時間を少しオーバーしましたが、無事に終了。スタッフのみなさん、お手伝いくださったかだっぺしさん、Tくん、ほんとにありがとうございました。

 

17:00

北国は日没も早い。クラスが終わるともう外はもう真っ暗でした。お借りしてたマットを返却し、かだっぺしさんのオフィスに戻って振り返りのミーティング。次回の方向性を話し合いました。

やるからには自己満足でなく役に立つものでありたいし、一方で自分たちにも楽しいものでないと長く続けることができません。目標は継続すること。そのためにはバランス感覚が大事です。

 

 

18:30

ホテル帰着。

マッサージに使ったタオルの洗濯をしにランドリールームへ行ったマリコは、秋田から解体の仕事で釜石に来ている作業員さんに出会い、乾燥機を回す間お話を聞きました。

ここでの仕事のこと、地震のときのこと、家族のこと、被災地への思い。

直接の被害のなかった県外の人にも、震災の影響ははかりしれないものです。

いかつい顔をしたKさん。最初話しかけられたときちょっと怖かったけど、やさしい、温かい方でした。

(お話の内容はVOICESをご覧ください)

 

20:00

イオンタウンで買い物(お土産など)、食事。

 

22:00

明日のスケジュール確認、お風呂に入って就寝。

 

早めに休むはずが、たまたまついてたテレビが面白くて深夜の1時まで見てしまいました^-^;

 

 

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