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 DIARY~活動記録   

2015/2/6(Fri)

 

8:05

いつも利用する、金曜日伊丹空港発JAL朝イチ便で岩手花巻空港へ。

この季節、大雪が降ると飛ばないことも多く、前日も乱れがあったのですが、運よくお天気は回復。予定通りのフライトでした。

今回はユキコ・マリコのコンビに特別参加・クロイワくんが加わって、3人での道中。新鮮な旅になりそうです!

9:30

花巻空港着 → JR新花巻(釜石線)→ 釜石

 

2月の岩手、気温は2度。どんだけ寒いかと覚悟して降り立ちましたが、あれ?それほどでもない?

もちろん大阪より4度くらい低いのですが、登山ウェアやヒートテックでモコモコの我々に死角はなかったのでした!^-^v

冬道の運転は我々にはできませんので、今回の旅の移動は鉄道。釜石に着いてからの足は現地のみなさんに助けていただきます。

新花巻駅、切符販売機ができてましたねえ!待合室の中に。切符を買う間も寒くないようにとの配慮でしょうか?しかし、そのマシンに気を取られてか、大阪から持ってきた法善寺あられのお土産を置き忘れ。

忘れ物は得意技なのですが、いきなりかい!ーoー

 

ちなみに、JR忘れ物センターにお土産だけ電車に載せて釜石まで運んでくださいと頼んでみたけれどダメでした。落し物は「警察の管轄」だそうで、勝手に動かせないそうです。

結局引き取ることができず、処分をお願いすることに。忘れ物係さんが食べてくれてはったらいいけど!

12:00

話が弾む快適な鉄道旅を終え、釜石着。

お昼ご飯は釜石駅近くの仮設商店街の「魚貞食堂」で。お魚の定食をおいしくいただきました。

この商店街も・・・お店、前から減ってない気が・・・ 

「仮設」のはずのお店が、年季を経て一種の風格さえ出てきてしまっていることに何とも言えない気持ちになります。

 

13:30

いつもお世話になっている中田薬局の中田先生が車で迎えに来てくださる。今日は私たち一行、とりわけ若い薬剤師クロイワくんのために、被災地の医療拠点となったところを案内し、現地の薬剤師会の先生方にお話を聞かせていただけることになっています。

 

被災地と一口に言っても、エリアは広大で、その場所場所でそれぞれ状況が違い、ニーズが違い、対応も違います。ある地域の例を知ったとしても、それはごく一部だけのこと。もちろん、何も知らないよりずっとずっといいのですけれど、この災害についてより深く理解し、自分たちの町でその教訓を活かしてゆくためには、色んな例を知っておくことが大事だということで、この見学会をアレンジしてくださったのでした。

 

まずは釜石から大槌の沿岸部へ。高台から見下ろすと、眼下は一面盛り土の作業場。黙々と整地の作業が行われている場所は、かつての大槌の中心街。街だったところです。

写真をアップで見ると(クリックしてください)、大きく破損したまま、取り壊されず残っている建物や、新しく建設中の住宅などが見えます。

14:30

 

国道45号を北上して山田町へ。

途中の景色が、家並みが続くかと思えば突然何もなく草が茂った風景へと変わり、また住宅、草地、と交互に移り変わります。水が来たところと、免れたところの違いです。

少しの高度の差が明暗を分けます。

 

山田町では、クローバー薬局の薬局長であり、宮古薬剤師会非常時対策委員長でもある内田一幸先生にお会いして、お話をうかがいました。(右が内田先生、左は中田先生)

クローバー薬局は、震災の津波と火災で全壊した4つの薬局がひとつになってできた薬局。震災直後から避難所の救護医療施設で共に活動されました。幸運の四つ葉のクローバーが由来だというネーミングがすばらしい。

先生からは、3.11の体験、しばらく続いた混乱、医療活動と薬局の立て直し、まだまだ道半ばの復興、町の未来など、短い時間でしたがさまざまなお話を聞かせていただきました。(詳しくはVOICESにて)

 

クローバー薬局

エーザイのHPから、クローバー薬局の取り組みについて

ワールドカップ開催地決定の瞬間

(ニュースサイトより)

15:30

山田町からさらに北上し、宮古へ向かいます。

 

釜石から大槌・山田・宮古を結ぶJR山田線は不通のままですが、第三セクターの三陸鉄道に運営が移管され、この3月に復旧工事が着工しました。2018年度の全線再開を目指します。2019年のラグビーワールドカップの舞台となる釜石の球戯場は、この沿線の鵜住居駅の近くとなります。

この時点ではまだ釜石でのワールドカップ開催の決定発表前でした。ラグビー少年だった中田先生たちが招致活動の先頭に立って来られました。釜石に招致できてほんとうによかった。課題も山積でしょうが、地域が一丸となれる目標ができること、世界の目がまた被災地に注がれることは、本当に意義のあることだと思います。

 

JR山田線復活へ 震災から運休、三陸鉄道が引き継ぐ(朝日新聞)

ラグビーW杯開催決定! 釜石が目指す真の復興とまちづくり(Sportiva)

 

16:30

車は宮古市の中心街へ。

客足も多い駅前のドラッグストア「健康堂薬局」で我々を待っていてくださったのは宮古薬剤師会会長の吉田圭一先生。

薬局チェーンの経営者として、また地域住民の医療の前線として、どのようなことをされたか、ご自身も被災者であり、ご親族に犠牲者も出しながら走り続けた日々のことをうかがいました(詳しくはVOICESにて)

 

 

18:00

海沿いの道を戻り、釜石まで連れ帰っていただきます。

日暮れが大阪よりずいぶん早く、海の夕暮れがとても美しい。その風景はあっという間に夜に溶け、海の灯りがまたきれいです。

でもこの海岸線には高い防潮堤が建設されます。大槌湾では14.5メートルの高さが計画されているようです。海はもう見えなくなります。海と暮らしてきた町が海から隔てられる。でもそれは命を守るために必要なことであると。。。

地元の方たちの思いはどんなでしょうか。

 

岩手県沿岸部の防潮堤工事計画と、進捗状況はこのページにまとまっています。

岩手県公式サイト 津波対策施設の復旧、整備箇所

 

 

 

19:30

ホテルルートイン釜石にチェックイン後、中田先生と釜石の有名店「誰そ彼」。

これでもか!ってくらいの鮮魚・海の幸と、花巻のブランド豚「白金豚(はっきんとん)」キターー!

さすがの美味しさで、自分でも驚くくらい食べたけどそれでも食べきれない!>o< 胃が二つ欲しかったです。

 

ここもあの時流されて、驚異的な行動力で早期に再開を果たしたお店。この町ではどの店にも物語があります。

 

東北のうまい肉と魚を味わう、釜石「誰そ彼」~味から始まる復興~(日経ビジネス)2012/5

 

 

22:00

明日の段取りを確認。マリコはクロイワ青年に練習台になってもらいマッサージの練習。

ホテルの温泉に入って就寝。

このホテルの温泉はポイント高い~。

 

 

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