ココフル・プロジェクト
アイタイカラ。

ー 大槌・釜石 ヨーガ&タッチケアボランティア活動記録 ー
次回のツアーは5/20~22です!
5/15 UP
2014/7/4(Fri.)
8:10
伊丹発JALにて岩手花巻へ。約1時間25分のフライトです。
岩手は大阪より季節がひとつ遅く、15℃~24℃くらい。当然長袖。
花巻から大槌まで、道の凍る冬場はJR釜石線(宮澤賢治「銀河鉄道の夜」のモデルになった、とても趣のある線です)を使いますが、今の季節はレンタカーで。
10:30
釜石自動車道を飛ばして大槌へ。二人とも免許取って1年ちょっと。地元で乗ることも少ないひよこドライバーなので、走りやすい道だけどめちゃ緊張です。景色を楽しむ余裕もほとんどナシ!
13:00
途中、遠野の道の駅「風の丘」で昼食休憩をはさみ、時間通りに無事大槌着。まずボランティアセンターにご挨拶。こちらではスタッフのWさん始め、いろんなことで助けていただいています。
それから大槌町の支援事務局(大槌町地域支援員配置事業事務局)へ。
チラシの配布、会場の予約など、こちらを通してお願いしています。
14:00
「小鎚第20仮設団地集会所」で最初のクラス。
平日なので支援員さんが詰めていて、迎えてくださる。
そして今回は「法テラス」の方も。法テラス(日本司法支援センター)は国の法律相談窓口。専門家である相談員さんがイベントがある時をねらって集会所に足を運び、参加者のみなさんに相談事がないか聞いて回るのだそう。
「相談、多いでしょうね」
「いえ、減ってるんです。
「えっ?」
「震災直後はものすごく多かったですけどね。だからこうやってこっちから働きかけてるんです」
減っているのは、相談しようにも、住宅のことも、暮らしのことも、進んでいないため「相談しようがない」からなんだと。うーん。。。
今回のクラスは、いつもよりずっと少なく4人だけ。おなじみのお顔に会えないのは残念だし、夏風邪が流行って調子悪い方が多いというお話もちょっと心配です。そんな中法テラスの弁護士さんが飛び入り参加してくださいました。
クラスはまずヨーガを1時間。体の各ブロックを丁寧にほぐしていきます。体を動かすと、必ずその反応・余韻が生まれます。それを観察し、感じ取ることがとても大事。体を通して自分の今の状態に気づいていきます。最後はリラクゼーションと、呼吸法で終了。丁寧な動きで、地味ですがとても効果があります。みなさんの深い呼吸音で、リラックスしていただけたのがわかりました^-^
続いてのマッサージは、「ラップの芯」を使ったむくみ取りマッサージが予想以上の大好評。
これいい!おもしろい!の声に、苦労してラップ芯集めた甲斐がありました。
その後はペアを組んでいただいて、オイルを使った脚のリンパを流すマッサージ。人の手のタッチの心地よさを感じていただければOK。いつも好評なので、やる方もうれしいです。
という間に、もう2時間が。
「ありがとう、気持ちよかった」「今日はよく寝られるわ」その言葉が何よりのご褒美です。
16:30
クラス終了後、福幸きらり商店街内・NPO法人「つどい」の事務所へご挨拶。
現在我々のほかに大槌でYOGAのボランティアをされている、関東のココフル・プロジェクトさんと、前回来た時にここでお会いしました。
七夕のお祭りで使う「イカ釣りゲーム用イカ」制作のまっ最中におじゃまして、少しお話させていただいたり、いろいろ資料をいただいたり。
岩手訪問時はいつも時間に追われ、大槌の仮設集会所と釜石の宿以外どこにも行っていないのですが、周辺の観光地を色々教えていただきました。次に来た時必ず行きたいのがここ、
失った人と対話ができる、「風の電話」が有名です。絵本にもなりました。
17:30
釜石に戻り、定宿にしている「大町パンション」にチェックイン。
「パンション」って大阪では聞かないけど、簡易宿泊所のこと。釜石・大槌はとにかく宿に苦労する。元々多くない宿泊施設が震災で損壊し、それなのに復興のため全国から人がやって来るものだから、とにかく常に宿は需要オーバー。早く押さえないとどこにも「泊まるところがない!」ってことに。
最近やっと町なかにビジネスホテルが竣工して、この逼迫状況も緩和されるかな?
ここのオーナーはとても気さくで親切で、色々よくしてくださる。私たちの関西訛りを聴いて、「うちの家内も大阪出身でした」と過去形で。そういうとき、ハッとする。この震災で無傷の人は誰もいないということに改めて気づきます。明るく屈託なく見えてる人も、ちょっと話すと壮絶な傷を抱えてはる。(それらの話は別途まとめて書きます)
18:00
宿の近くの「大町ほほえむスクエア」。被災した飲食店が市の支援を得てキッチンカーで営業しています。私たちのお気に入りは「ハピスコーヒー」さん。今日も立ち寄ったら、そこですごいモノと出会いました。
東京在住のアーチスト村上慧さんが、思い立って自作の「家」を担いで徒歩で全国を巡る旅を始めたのが4月。「暑いから北へ行こう」。そんなあてどない旅の中、ここで遭遇したのは本当にラッキーでした。
「住む」ってどういうこと?家って何?ふるさとって?
多くの「家」が失われたこの土地で出会ったことでなおさら、その意味を考えこんでしまいました。
でも村上さんは、ただ自分がそうしたいからそうしているだけ。誰かが反応すれば応えるけれど、自分から主張することはない。穏やかで淡々とした、水のような印象の青年でした。
19:00
最近できた大型ショッピングモール「釜石イオンタウン」を見に行きました。敷地が大きいため、人がいっぱい!という印象はなかったですが、品ぞろえ充実のイオンの他、ファッションも生活雑貨もフードコートも。家族連れだけじゃなく、若者が楽しめる場所になるといい。ヴィレッジバンガードがあったぞ!
20:00
釜石に来たら夜はここ!の居酒屋「よさく」。三陸の海の幸がこれでもかと味わえるお店。
津波の被害で荒れ果て静まり返る町でいち早く営業再開を果たし、その赤ちょうちんの灯は復興の希望の光だったといいます。
ここの大将と女将さんがとにかくフリーダム。ほとんどお客として扱ってもらえません(笑)
おいしいし、楽しい。でもそれだけじゃなく、ここは魔法のように人を結び付けてくれる店です。地元の方、復興関連で滞在している方、旅行中の方。我々のことをずっと支援し、応援してくださる方にもここで出会いました。
今回は、大阪から仕事で来ている方と、アマチュアラグビーの全国大会に出場するため来られた方がご一緒。店が空いていたので、空いた座敷でマリコのマッサージセッションも開催!
「よさく」について、こちらのブログが詳しいです。
ご夫婦の今の明るさから、被災から再建までの苦労を感じ取ることはちょっとできません。
写真は去年の秋の釜石祭りで、伝統の虎舞門付けがやってきた時の店内。
22:00
長い一日だったので、早めに就寝。パンションの規則ではお風呂は22時までなんですが、ご主人がお風呂沸かしておいてくれました。感謝!








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