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 DIARY~活動記録   

2014/7/5(sat)

 

7:00

朝、それぞれの部屋でヨーガの練習していたところに地震!

震源は三陸沖で震度5強。釜石は3程度の揺れでしたが、ニュースは「沿岸部は念のため津波に警戒を!」。ここ思いっきり沿岸部やん!少々びびりました^-^;

その後は余震もなく、落ち着いたのはほんと幸いでしたが。

 

マリコの朝ごはんは昨日道の駅で買った岩手の郷土菓子「がんづき」。クルミの入った黒糖蒸しパンみたいなもの。美味!

10:00

大槌町まで車で約30分、「小鎚第5仮設団地集会所」で2クラス目。

 

時間になるまで、早く来てくださっていた方にお話をうかがう。

地震が起きたの時の話。津波が来た時の話。避難所生活の話。

 

落ち着いた声で笑みを交えて話されるけれど、中身は容赦なく、苦しい試練の日々。

「あれに耐えたんだから、もうなんだって耐えられるわ」と。

 

そしてクラスには珍しく男性が。

若い(50歳未満!)男性が一人で参加されるのはほんとに珍しいこと。

聞いてみると、地元の方ではなく東京から復興応援に来ておられる公務員の方。全国の自治体から派遣された方が大勢いらっしゃって、空いた仮設住宅が今その方たちの住居になっているらしい。まだまだ先の長い仕事。みな単身赴任でがんばっていらっしゃるそうです。

 

時間に集まっていただいた数名の方でクラス開始。その中に、高齢で歩くのもやっとなのに、顔を出してくださった方がいて感激。

前回初めてお会いした時、お耳もあんまり聞こえなくて、会話を成立させられず、ただひたすら手足をさすっただけだったけど、喜んでくださった。それを覚えてていただけたのかな。とてもうれしい。

ヨーガも、不自由な体を一生懸命動かして、言われた通りにやろうとしてくださる。

いいんですよ!曲がらなくて。伸ばせなくて。曲げてる感じ。伸ばしてる感じ。ちょっとだけ気持ちいい。それだけでいいんです。

12:00

レッスン後、軽く「お茶っこ」(東北の言葉で、「茶話会」)。

今日は参加者に役所で働く男性がおられたので、自ずと復興事業やインフラ整備の話に。なかなか対処されない、危険な道や、不便な仕組みについて、「あの話はどうなってます?」「あれはいつ始まりそう?」

 

「仮」のはずだった暮らしがもう3年。

綻びが大きくなっている様子が、私たちの目にも明らかでした。

地域がいきなり根こそぎ破壊され、人々の暮らしをそこから作り直すとなれば、問題が山積みなのは当然のことで、公務員の方の、「訴え続けてください。少しでも優先度が上がるように」という答えで、行政の側の苦衷も垣間見えました。

どちらのみなさんも、ままならない状況の中、粘り強く、前へ向いて歩みを進めていらっしゃる。その姿勢に頭が下がります。

 

13:00

大槌のショッピングセンター「マスト」であわただしく食事。

 

この辺りは被害が大きく、このような状態だったのですが、町の中心だった「マスト」の復活を強く望む人々の力で、9か月後に営業再開を果たしたそうです。

14:00

波板地区の吉里吉里第2仮設集会所で3クラス目

 

ここは近くに採石場があり、ひっきりなしに巨大なトラックが通ります。復興のためのとはいえ、生活道路にダンプが走り回る危険さや騒音は大変なストレスのはず。もう3年目になりますが、改善されている様子が見えないのがつらいところ。。。

 

ここには、私たちの訪問をとても楽しみに待ってくださる方がいらっしゃいます。結局、クラスへの参加はその方含め2名のみという、ちょっと淋しい記録になってしまいました。もちろんそんなこともあります。

 

それではと、2名の方へのクラス後に、外のテーブルに集まっておられた顔なじみのみなさんに声をかけ、腕や背中のマッサージをしながらお話をさせていただきました。

ヨーガは体からアプローチしてほぐしていきますが、会話や傾聴は気持ちをほぐしていきます。場合によっては、クラスをするよりお話を聞くことの方がよかったりします。

ユキコは職業柄(本職は薬局薬剤師)お話を聞くのが得意。海の土地育ちのみなさんはお話が好きで、あっけらかんとおおらか。ちょっとした世間話も弾みます。

マリコは話より触る方が得意。ひたすら触り倒します。夏なのに長袖で冷たい手をした車椅子の老婦人をさすり倒す。肩が痛いという男性をもみ倒す。

 

ちょっと変則なクラスになりましたが、それもアリですね。

 

17:00

釜石に戻る。

 

マリコは宿の大町パンションで、パーソナルのマッサージセッション。

宿のご主人と、いつも我々の活動を応援してくださる地元のK嬢に、リンパ・ドレナージュをしながら、色々お話をうかがいました。

 

ユキコは町へ出て、ハピスコーヒーのオーナー・岩鼻さんに会いに、今日もまたほほえむスクエアへ。

 

岩鼻さんは東京でITのお仕事をされていたけれど、大打撃を受けた故郷のためにUターン。コーヒーの暖かい香りで人々を励まそうと、フェアトレードの豆から一杯一杯心を込めて淹れるキッチンカーの移動コーヒーショップを始められました。

街の復興プロジェクトにも関わり、東北でも有数の都会だった釜石の賑わいを取り戻すため、若者たちが希望をもって住める元気な街を作るため、奔走しておられます。

 

穏やかで飄々とした中に熱い思い。コーヒーもほんとにおいしい!ちなみに「ハピス」は「Happy」&「Piece」、幸せのひとかけらです。

 

ハピスコーヒー

20:00

K嬢といっしょに、今夜も「よさく」へ。

 

そしたらなんと、昨日ここでお会いし、一緒に飲んだ方が、渓流で釣ってきたヤマメとニジマスを持ってきてくださいました。私たちの話を聞いて、労をねぎらうために、わざわざ行って来てくださったのです。感激過ぎる!

うれしい!おいしい! |(^o^)||(ToT)|

 

手垢がついてしまった「絆」って言葉の本来の意味を素直に感じられる、そんな店です。

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